ホンダのバイクを高く売るために知っておくべきポイント

日本には国内外の様々なメーカーのバイクが販売されていますが、その中でも特に人気があるのが国内大手のバイクメーカーのホンダになります。ホンダのバイクは品質の良さと安定性によって世代を問わず多くの人から支持されていて、中古の買取においても他のメーカーよりも高い金額が期待できるのが特徴です。

今回は、ホンダのバイクを高額で売るために抑えておくポイントについて詳しく解説していきます。

中古のバイクの査定で重視される年式

ホンダ製のバイクに限ったことではありませんが、バイクの買取では特に重視されるポイントがいくつかあります。中でも比較的重要となるのが年式です。年式とは車やバイクなどの製造された年の表記になります。骨董品のようなアンティークと呼ばれる商品は作られた時代が古いほど価値が高くなる傾向にありますが、バイクの場合は年式が新しいほど査定額が高くなるのが特徴です。

とはいえ、バイクは車に比べて型落ちがしにくく、5年落ちの車が販売価格の3~4割間で落ちるのに対して、バイクは5~6割程度と言われています。

バイクに対する考え方は人それぞれで、ライダーの中には特定の車種に愛着を持って何年も乗り続けるというケースは少なくありません。しかし、いずれ買取に出すことを考えるのであれば、ある程度のタイミングで処分を決断することが結果的に得をすることになります。

走行距離による査定額への影響

年式と合わせて重要な査定ポイントに走行距離があります。収集を目的としているコレクションとは異なり、日常生活の中で使用する頻度が高いバイクは、消耗によるパーツの劣化などは避けられないのが実情です。とはいえ、いくらプロの査定士といえども見た目だけで消耗の度合いを見極めるのは難しく、そこで目安として利用されるのが走行距離になります。

ホンダのバイクの買取は走行距離による査定は5段階に分けて行われるのが基本です。まず最初の分岐点となるのが5000kmで、この距離よりも少なくければ査定の時に減額される心配はありません。5000kmを超えると平均10%の減額となり、その後は1万kmを超えた場合は1万刻みで10%ずつ減額されると言われています。

ただし、3万kmを超えているとそれ以降は距離にかかわらず減額が加算されることはないので、どんなに高くても減額は40%までと考えておけば問題ありません。年式が新しいものほど高額の査定が期待できると前述しましたが、年式が新しくても走行距離が多ければ査定がマイナスになってしまうこともあるので注意が必要です。

逆に年式が古くても走行距離が少なくパーツの痛みが少ないと判断されれば、査定がプラスに働くこともあります。

見た目の状態の良し悪し

ここまで説明してきた査定に影響を及ぼすポイントのほかに忘れてはいけないのがバイクの状態です。前述した走行距離は使用による各パーツの消耗を調べるものでしたが、ここで挙げる状態とはタンクやマフラーなど外装部分の傷の有無になります。

どんなに愛着を持って大事に乗っていても、長年使用をしていれば、何かしらの傷などが付いてしまうのは避けられません。買取業者の多くは顧客から買取したバイクを再び転売することを商売としているので、ちょっとした傷も査定額に影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。

一般的に事故や接触による傷や凹みは、自身で修理をしても買取の金額に上乗せされることはないのでそのままの状態で査定に出すのが良いとされています。しかし、ホンダのバイクに関しては例外です。これはホンダのバイクが人気や需要の多さから他のメーカーと比べて基本的な買取価格が高めに設定されていることが理由になります。

多少お金が掛かってしまっても修理をするだけの価値は十分にあるので、お金に余裕がある人は、査定の依頼の前に修理をしておくことをおすすめします。もし修理を選択した場合は、その後の査定の時に嘘をつかずに修理歴があることを伝えることを忘れてはいけません。

ホンダのバイクを少しでも高く買い取ってもらうコツ

バイクの買取はちょっとした手間と努力で高額での買取を実現させることができます。まず基本となるのが買取を依頼する業者選びです。一口にバイクの買取と言っても、それぞれのお店で査定の時に重視するポイントも違えば、購入に力を入れている商品も異なります。

同じ年式、走行距離でも業者によって提示された査定の金額が大きく違ったというケースは珍しくありません。そのため、できる限り多くの業者に査定を依頼することが重要となります。

とはいえ、その都度お店にバイクを運んだり電話で出張査定の依頼をして自分のスケジュールを調節する作業をしていてはいつまで経っても終わりません。そこでおすすめとなるのが一括査定です。一括査定は通常の査定のように一社ずつ対応するのではなく、複数の業者を一度に集めてその場で査定をしてもらう方法で、煩わしいスケジュール調整も一回で済みます。

さらに、オークションのように業者の間で競合して金額を提示してもらうことで通常よりも高くなりやすいのが特徴です。

ホンダのバイクの買取を強化しているお店を選ぶ

買取サービスの利用を考えている人の中には、どこの業者に頼んでも同じだろうと考えている人も少なくありません。しかし、これは大きな間違いで、前述の項でも説明したように、業者によって買取を強化しているメーカーや車種は異なります。

もし依頼を考えている業者がカワサキのバイクの買取を専門としていれば、当然ホンダのバイクを持ち込んでも高額な査定は期待できません。そのため、業者を選ぶ時はメーカーや排気量など項目別の買取実績を調べて自分のバイクが条件に当てはまるかどうかを確認することが大切です。

税金の支払い期限の前に処分をする

バイクを処分をする上で気を付けなくてはいけないのが税金です。

ホンダは原付と呼ばれる50ccから750cc以上の大型まで様々な排気量のバイクが生産されていますが、どの排気量のバイクでも所有するための税金の支払いは避けられません。

この税金の一つにある軽自動車税と呼ばれる税金は4月1日時点で所有している場合に支払いの義務が生じます。すでに乗る予定もなく処分が決まっているバイクの税金を支払うのは無駄とも言えるので、できるかぎり3月31日までに手放せるようにすることがポイントです。

バイクは4月の新生活で購入者の増加が見込まれる前の1~3月が1年で最も高額な査定になりやすいと言われていて、このタイミングを狙って買取に出す人も少なくありません。しかし、中にはタイミングを逃して4月に入ってしまったという失敗例もあるので、ギリギリまで粘る時は注意が必要です。